INTERN SHIP
鶏にも自然にも、そして人間にも良い環境づくり
養鶏業/しごと型有限会社 グリーンファーム久住
2023年7月3日 公開
命を大切にすることこそが、私たちの責任
1963年、標高約700mの自然あふれる久住の地で採卵養鶏を開始。品質の高さから食用のたまごではなく、種鶏卵やインフルエンザワクチンの原料卵として日本の産業を支えてきました。
1992年、生活協同組合向けの契約農場建設の依頼で、これまでの経験を生かしながら飼料や環境への安全性にこだわったたまごを生産する新規法人としてグリーンファーム久住を設立。以来、鶏卵の生産及び販売、採卵鶏の育成、発酵鶏糞の製造及び販売などを行っています。初雛導入用の育雛舎からGPセンター(たまごを商品化する施設)まで一貫して自社保有し、高品質なたまごの生産体制を構築。「グリーンファーム久住の中心は人間でなく鶏」生き物の命があって初めて成り立つということを常に心に置いています。
また持続可能な農業への取り組みとして、飼料米、再生可能エネルギーの利用推進、地元農家による鶏糞の活用など、環境に優しく、地域に、社会に、お客様に喜ばれる会社を目指しています。
2022年には、竹田のまちに「ママさんたちが気ままな時間を過ごせますように」という想いを込めたカフェ「caprices(カプリセス)」をオープン。自社のたまごを使ったこだわりのお料理を届けています。
代表取締役 荒牧 大貴
小さなきっかけが、大きな出会いに
大分県宇佐市出身の坂本 諒太(さかもと りょうた)さん。4年前にグリーンファーム久住に入社し、鶏の管理や鶏舎の整備をしている28歳です。大分県立農業大学校を卒業後、系列会社である三本松種鶏場から紹介を受け、この会社への就職を決めた坂本さん。
この会社を選んだきっかけや魅力についてお話を伺いました。
― 入社したきっかけを教えてください。
就活をする過程で、いろんな職種の会社が集まる就職相談会に行ったときに、養鶏の仕事も面白そうだなって思って。ちょっと話を聞いてみようという感じでした。三本松種鶏場はインフルエンザワクチンを扱っている会社で、普通の食品じゃないところが面白そうだなって、まずそこに興味を持ちました。それから養鶏関係に興味持ち、グリーンファームを紹介してもらいました。これが出会いですね。養鶏業としてこの会社はひよこから育てるのが、他の会社ではあんまりやってないことなんですよ。成長過程をちゃんと見守れる。そこがこの会社を選んだ決め手ですね。
見守り育てることで、湧く愛着
―現場の作業員としての業務について教えてください。
午前中は鶏舎からコンベアで流れてきた鶏卵をパッキングするっていう作業があるんですけど、卵に汚れが付いてないかとか、検品したりする作業なんです。午後は各鶏舎の整備だったり、コンベアが壊れていたら溶接をしたり、鶏に異常がないかなど確認をします。
うちの鶏舎はひよこ、中びな、成鶏という3段階に分かれていて、ひよこが鶏舎にいる間はひよこの成長をチェックして、中びなになったら次の鶏舎に移動させるんですけど、その移動前の鶏舎の準備をするとか、ひよこが出た後の鶏舎の片付けをするとか。そういう引っ越しみたいな作業もやったりします。
― この仕事の魅力・やりがいを教えてください。
入社の決め手にもなった、ひよこから育てるっていうのが魅力ですね。
他の会社は鶏が卵を産む2週間前ぐらいから育てて、卵を産んだらたまごを製品化することが多いんですけど、うちはひよこから育てているので、愛着も湧くんですよ。大きくなる過程で自分たちが世話したことが、本当に全て反映される。子どものときから見ているので、成長もわかります。ちょっと体調悪そうだなって感じたら対応したり、自分たちでそういうことができるので、よく育つも悪く育つも自分の責任になる。うまく育てれば立派な鶏が育って、元気な卵ができますね。
自分たちのペースに合わせた働き方
― この会社の好きなところを教えてください。
やっぱり1から育てることができるところ。この会社を選んだ理由でもあるし、それがなかったら別のところに行っていたかもしれないです。
それからちょっと珍しいですけど、うちの会社は社員もシフト制なんです。
自分の予定に合わせて15時に上がったり、昼に上がったりとか。家業と掛け持ちの方もいるので、そういう面では融通が利くので働きやすいかな。お互い助け合う感じで、希望休はかなり取りやすいですね。プライベートとの両立っていうのはしやすいと思います。
― 残業が少ないと伺ったのですが、いかがですか?
基本的に定時できっちり終わります。
1~2か月に2回程度、鶏に眠り方を教えるために日暮れ時まで作業することがあります。
幼い鶏を大きな鶏舎に移動させると、寝る場所が決まっているんですけど、最初のうちはその寝床を覚えさせるために、日暮れに鶏を寝床に追い立てるんです。暗くなったら自然と寝てくれるのでそれを2日ぐらい続けると、寝る場所として覚えるんですよ。残業はその作業の日だけですね。事前にいつ行うかスケジュールもわかります。それ以外は、日が暮れたら鶏は寝ますし、卵を産むこともない。作業がないので17時にきっちり終わっています。
チームワークで支え合う、笑顔のあふれる素敵な場所
「1から育てることができる」ということを何よりも魅力に感じ、この会社を選んだ坂本さん。笑顔が絶えず、この仕事対する愛と想いが感じられました。
― 最後に、社会人インターンシップの参加者に向けてメッセージをいただきました。
資格とか特にないので未経験の方でも、知識がなくても始められる仕事です。僕も養鶏の知識はゼロに近いところからでした。そこはやりながら覚えれば大丈夫だと思います。未経験でも先輩たちが教えてくれます。グループ作業とか、全体作業など多いので、みんなすぐに仲良くなれると思います。
ここは通勤時に山が見え、冬になると雪が積もり始めたなって、仕事をしながら自然も感じられるそんな素敵な場所です。
有限会社 グリーンファーム久住
業種 | 養鶏業/しごと型 |
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所在地 | 〒878-0201 大分県竹田市久住町大字久住4066-2 |
TEL | 0974-76-1411 |
FAX | 0974-76-1412 |
HP | https://kuju-egg.jp/ |
雇用形態 | 正社員 |
給与など | [基本給]300,000円 ※試用期間中は250,000円 |
仕事内容 | 生産計画の作成、集卵センターの人員采配、販売計画の企画と提案 |