INTERN SHIP
安心・安全を守る、地域のインフラ整備士
建設・建築業/しごと型株式会社豊西測量設計
2025年12月18日 公開
地域に根差した、測量建設コンサルタント会社
1984年に創業した株式会社豊西測量設計。測量・土木設計・補償のコンサルタント会社として、公共事業をメインに行っています。道路や河川、橋梁やトンネル、上下水道など、生活に必要な社会資本の安心・安全を守るために、地域のインフラ整備士として重要な役割を担っています。災害時には迅速に対応し、日々防災・減災のために技術を磨き、竹田市を中心に地域を守る貢献活動にも力を入れています。土木業界は改革期を迎え、マルチコプターによる空撮システムのUAV測量や、地形や構造物の3次元データが高速・高精度に取得可能な3D測量など、新たな技術にも取り組んでいます。高度化・多様化する社会のニーズに対応可能な技術の習得・研究・開発等に務め、「総合建設コンサルタント企業」を目指し、積極的に事業を推進しています。
代表取締役 勝永 茂雄
すべての工事は測量と設計から始まる
測量調査部の課長を務める、山本智大(やまもと ともひろ)さん。豊後大野市出身、勤務歴16年目を迎えます。設計技術部の主任を担当する小野純矢(おの じゅんや)さん。国東市出身、転職を経て4年前に入社しました。測量と設計の仕事の魅力について伺いました。
小野 純矢さん(左側) 山本 智大さん(右側)
― 入社した経緯を教えてください。
山本さん:中学の頃から土木業に興味があり、大分工業高等学校土木科に進みました。専門学校で測量士の資格を取り、大分市の会社に3年位勤務していました。その会社から、今の会社を紹介してもらったのが入社のきっかけです。豊後大野市の実家からも近く、条件も良かったので、両社と相談させてもらい、お世話になることになりました。
小野さん:高校まで国東市にいて、大学から宮崎へ行き、航空機関係の仕事に就いていました。コロナが始まって仕事がなくなってしまい、地元の大分に戻りたいなと思い、会社を探してここに就職しました。特に資格があるというわけでなく、未経験で入社しました。
― 現在の業務内容について教えてください。
山本さん:測量調査部は設計や建設工事の基準となる正確な測量データを出すことが業務です。道路や砂防ダム、急傾斜地に擁壁をつくる時に現地に行って地形を調べます。形状や高低差、位置などを正確に知るために専用機器やドローンなどを使用し、図面を書いて設計技術部に渡します。設計の計画を基に用地の売買など、発注者様と決めていき、登記するための資料の一部を作成し納品する。簡単にいえば、そういう作業です。

小野さん:設計技術部は測量から上がってきた図面に対して、道路や橋梁、河川などの土木構造物の設計を行っていく業務です。専用ソフトウェアのCADを使用し、測量したデータに完成形を描き、工事に必要な説明書を作成します。この職は未経験でしたが、設計自体は前職からやっていました。資格はまだ持ってなく、現状は上司の下で作業しています。これからどんどん資格取得するため勉強しています。
山本さん:部門ごとに資格があり、資格によって手当もつきます。会社が地籍調査にも関わっているので、地籍調査やドローンの資格など、会社に入ってから取得させてもらっています。
携わった仕事が形となり、次世代へ繋ぐ
― この仕事の魅力を教えてください。
山本さん:元々測量に知識があったわけでなく、土木の作業の一つだろうというような感覚で始めたんですよね。 何年か測量をさせてもらって思うのは、何もない山の中に入って測量し、そこから何年後、何十年後にはなりますけど、その場所に道路ができる、形ができてくるのを見ると、やりがいを感じます。自分が居なくなってもずっと残っていくものなんで、道路ができるための最初の作業っていうのが、一つのやりがいかなとは思いますね。

小野さん:設計は測量よりは、やりがいがあるかなとは思ってますね(笑)。自分の設計したものが実際に作られるので。自分が考えたものを作るっていう魅力はあります。
山本さん:測量も設計もどちらも一緒に作るものなので(笑)。業務する上で話し合いながら、同じ会社で受けたものを。残っていくものを私たちが携わって、考えて、それが形になるという。どちらにも通じて、やりがいになるんじゃないかとなと思います。
―この仕事ならではの大変さとは?
山本さん:測量は屋内の仕事もありますが、外の仕事でもあるので。さっきも言ったように、人が入っていないような危険なところに一番先に入らなければいけない。冬は寒いし、夏は暑いし、怪我のリスクも当然あるでしょうし。大分県では少しずつドローンの作業業務も増えていますが、まだまだ人力でやらなきゃいけないことも結構ある。多少危険なところに行く機会は減るかもしれないですけど、まだ時間がかかるのかなと思います。あとは災害などがあれば、多少残業時間も増えてくることになるので、その辺はちょっと大変ですかね。

小野さん:この業界で使っているソフトのCADは現状2Dになるんですけど、このご時世で考えると、なかなか骨が折れるというかですね。精密な部品を作るとすると、3Dで立体的にものを見ているので、細かいところまで目が届くんですけれど。2Dで見ると平面的にしか見れないので、立体になった時にどうなるのか?っていうのを考えるのが、大変なところかなっていうのはあります。
山本さん:ドローンだと3Dになるんですけど、まだそういったCADのシステムが3Dに対応できてない会社とか、そういう設備が多いんですよね。なので、ドローンで撮ったものを2Dにするということになるので。せっかく3Dで撮っても、設計に回った時には2Dに変えるとか。大手では3Dでやってるところもあると思うんですけど。まだ、そういう技術が追いついてない。一番やりづらい時期なのかもしれない。
小野さん:業界的にちょうど変換期ですね。3Dになったら、大変さが和らぐのかなというところはありますね。

和やかな人々、働きやすい環境の良さ
― この会社の好きなところを教えてください。
山本さん:昔は休みが取れないこともありましたが、ここ数年は有休申請も含めて、しっかり休みが取れるようになりました。会社も推奨してくれますし、残業の管理もしてくれるので、そこはまず環境としていいのかなと。あとは、私が長いからかもしれないですけど、上下関係もそこまでないかなと。そんなにガチガチになるような人は一人もいないし、休みの日にも会ったりするぐらいなので。個人的には、人と環境、福利厚生も良ければ、すべてがいい。
小野さん:山本さんが全部言いましたね(笑)。私が入った時には、このような環境になってたので。山本さんの言う通り、人ですね。緊張はないですが、測量と設計とでは多少空気が違います。前の会社でもそうだったんですけど、設計と製造は全然空気が違います。
山本さん:それは違うね。設計は一人で集中して考えなければならないけれど、測量は複数でコミュニケーションとりながら仕事をするので、その辺の関係性があるのかなと思いますけどね。

― 改めて感じた竹田ならではの良さはありますか?
小野さん:地元に戻りたいっていうのは誰しもあると思うんです。といって、宮崎と大分って、どっちも田舎で、そこまで変わらなくて、大差がない。福岡からだと都会から田舎となりますけど。ぼく自体がそもそも都会が苦手なタイプなんで。
山本さん:そういう人は多いですよね。自分も数年間大分市にいましたけど、結局戻ってますよね。大分市から福岡へ行ってみたかったですけど、結局落ち着いちゃったっていうか。気づいたら、居るっていう感じです。
小野さん:竹田市は登山とかする方にはいいのかなと。
山本さん:生活する上で、ちょうどいいんじゃないかな、このくらいが。大分も中九州道路が走ったんで、遊びのアクセスはいい。会社の皆とゴルフに行くんですけど、阿蘇やいろんなゴルフ場にも行きやすいです。どの県にも全部一緒ぐらいの距離で行けますので利便性はいいです。

体験することで分かる、この業界の魅力
それぞれの視点から山本さんと小野さんに、お話を伺いました。建設コンサルタント会社と聞くと堅いイメージがありますが、お二人の柔らかい語り口から穏やかな職場環境が伺えます。様々な工事を受け入れる準備として、新たな資格や技術を習得され、日々向上心を持ち、真摯に仕事に取り組む誇りも感じられました。社内では女性も活躍されており、温かく働きやすい会社です。
― 最後に、社会人インターンシップ参加者へメッセージをお願いします。
山本さん:測量も設計も、最近入社している人は、ほぼ未経験の方がほとんどです。なので、あまり経験値とかは気にせずに、この業界に興味がある方は参加してみて、どんな感じか?と試してみるだけでもいいのかなと。設計は何となくイメージが湧くと思うのですが、測量に関しては特にイメージが湧かないと思うんですよ。道路で何か覗いてるなとか、何をしてるのかよくわからないって。多分ほとんどの方がそう思うので。どんなことをしているかを知るためだけでも、充分価値はあるのかなと思います。
小野さん:この業界的に若い方が入りづらいというのがあって、それで未経験者が増えていってるっていうのがあるんですけど。会社としても経験者が欲しいっていうのは大前提であると思うので。この業界入るといっても、多分大手とかの方が若手が入りやすいとは思うんですけど、入ってきて欲しいですね。
山本さん:業界的に昔のイメージで3Kとか、建設業自体のイメージがまだ良くないことが多いですが、体験してみるだけでもイメージが変わるとは思います。参加して見ていただくだけでも、是非という感じです。

株式会社豊西測量設計
| 業種 | 建設・建築業/しごと型 |
|---|---|
| 所在地 | 〒 878-0035 大分県竹田市大字吉田2041番地1 |
| TEL | 0974-63-1526 |
| FAX | 0974-63-0774 |
| HP | ttps://www.consul.in.arena.ne.jp |
| 募集職種 | 土木設計技術者、測量技術者(資格:技術士、PCCM、測量士、補償業務管理士など、土木に関する資格があれば優遇。未経験者も測量設計で生きていこうと決意した方は大歓迎。) |
| 雇用形態 | 正社員 |
| 給与など | 17万円~(勤務年数加算)、調整休(能力に応じる)、資格手当、役職手当あり |
| 仕事内容 | 測量、土木設計 |

