INTERN SHIP
心優しくたくましく感性豊かに 『生きる力』 を育てる
教育・学習支援業/しごと型社会福祉法人 愛の園福祉園 なおいりこども園
2024年8月8日 公開
一人ひとりが輝き、のびる、こども園
なおいりこども園は、竹田市直入地区に1995年に創設された幼保連携型認定子ども園です。豊かな自然に囲まれた環境の中で、子ども達がさまざまな遊びを通して学び、外部講師による多様な活動を体験できることが特徴です。保育者の限りない情熱と愛情で接することにより、自主性を育て、子ども一人ひとりの心を大切にしながら、教育と養護の両面から生きる力を育てていきます。なおいり児童クラブも併設し、地域の子ども達が希望溢れる未来に向け羽ばたいていけるような保育活動を行い、子育て世代のサポートに積極的に取り組んでいます。さらに保育者の資格取得支援や子育て世代への配慮など、柔軟で働きやすい職場環境づくりにも取り組んでいます。まもなく開園30年目を迎える、なおいりこども園。これからも地域になくてはならない存在として着実に歩み続けます。
なおいりこども園 園長 甲斐美紀
子育てと仕事が両立できる、職業との出会い
佐賀県出身の内田唯(うちだ ゆい)さん。竹田市出身のご主人との結婚を機に移住し、子育てと両立できる仕事を探すなかで、なおいりこども園に入社しました。入社8年目を迎える内田さんに、この仕事の魅力を伺いました。
― 入社した経緯を教えてください。
元々子どもに関わる仕事をしたいという想いがあって、大学時代に中学校高校の教員免許を取ったんです。夫とも大学で出会い、結婚を機に竹田に移住することになりました。子どもも産まれて、仕事を探さなきゃいけないとなった時にハローワークにも正直行けなかったんですよ。小さい子を2人抱えて知らない土地で、どうしようって。仕事を探すために、まず保育園に入れなきゃいけないと調べたら、ここの学童支援員募集を見たんです。資格も持ってなかったんですけど家から近い園だし、子どもも預けることもあるから、とりあえず相談しに行ってみようと。子どもに関わる仕事ができるという想いもありました。面接でお話ししていくうちに話が進んで、「働きながら、子どもも園に預けていいよ」って。それがここで学童支援員を始めたきっかけですね。28歳頃で、子どもが0歳と2歳で二人とも小さかったので、そこに関しても勤務状況を色々と考えてくださいました。これから未来を担う子どもたちに関わって、いろんなことを教えてあげられたらと、その想いはブレずにここに来ることが出来ました。
― 未経験で仕事を始めるにあたり、資格など取得されましたか?
勤務時間内で学童支援員の資格を取りに行かせていただきました。最初の面接の段階で、「保育士の資格も取ってみないか?」と提案を受けていたので、取れるなら取りたいと。次は保育士の資格を取るために受験をちょっとずつしながら、合格科目は3年間保持出来るので、3年目で資格を取ることができました。保育士の資格を取ってからは、保育の方に入り込んで仕事をさせてもらいました。今度は、ここは子ども園という形なので保育教諭、幼稚園教諭の資格が必要になってきます。通信で幼稚園教諭の資格が取れることを教えてもらい、中学高校の免許は持ってる人は選択科目も狭まり何単位だけでいいとか、園長先生が手取り足取り教えてくださって、幼稚園教諭の資格も取ることができました。
子どもたちの日々の成長から元気をもらう
― 現在の業務内容について教えてください。
シフト制ではあるんですけど、通常の1日の流れは、午前中に子供の受け入れをして「おはよう」と声をかけ、お母さんにもコミュニケーション取りながら、”今日はどんな気持ちで来てるかな”と視診(ししん)します。職員館の朝礼で子ども達の情報共有をし、行事がある日はそこから行事に入ったりします。私は今年、年長組を担当しているんですけど、例えば今日は書き方教室の講師の先生が来るので、「先生が来てくれたら何て言うんかな?」とか、子どもが主体で動くためのお手伝いをする。一緒に遊ぶという感じではなくて、「今日は暑いよね?暑い時に長袖着てるお友達はいますか?どうしたらいいですか?」と考えてもらって、脱ぐように促す。自分たちで体調を整えるような手助けをしています。
給食の配膳やお部屋の片付けなど皆で部屋を整えて、自分たちで過ごす環境をつくる。特に年長組は小学校就学へ向けての想いもあり、その先を見据えて土台を作っていくという感じです。午後も色々な活動をして、今度はお迎えがあるので帰りの準備をする。忘れ物がないかとか、子どもたちが自分で出来るようにっていうのを毎日心がけています。お迎えが来たら、お母さんたちに「この子はこんなことが伸びてきましたよ」と今日1日の様子を報告することで、安心して子どもたちを預けていただけます。子どもたちを見送ったら、掃除をして次の日の活動の準備をする。基本プログラムは毎日違いますが、流れは一緒です。
―この仕事の魅力を教えてください。
やっぱり子どもからエネルギーを貰えるというか、パワフルなので(笑)。子どもたちの笑顔に元気をもらっていますね。赤ちゃん組から見てた子達が大きくなって、「こんなことが出来るようになった!」と。まずは歩くようになった、トイレに行けるようになった、それから今度は自分で荷物を準備できるようになったとか、そうやって成長がずっと見えていくことが、それはやっぱり嬉しくて。長い年月じゃなく、たった一週間、一カ月、一年と、ここにいる自分のクラスだけでも、ほんとに成長の幅が、幼児はグッと成長するんで。一緒に子どもが頑張っていく援助ができた、そこに持っていけた。「良かったね!」ってハイタッチする時が嬉しいですね。「靴下履けた!やったー!」みたいな。年長組の子達は太鼓を頑張ってるんですけど、やっぱり覚えるのも大変で、落ち込むこともあります。それでも最後に発表した時に、子ども達と一緒に達成感を感じられるのは嬉しいですね。ほんとはお母さん達と一緒に過ごしたい時間なんですけど、子どもたちにとっては。いつも頑張っていて、「先生!」って、来てくれるところも可愛いです。
ここだからできる、かけがえのない経験
― なおいりこども園の好きなところを教えてください。
他の園とかと比べても少人数で、今全体で50人居ないくらいです。100人とか大人数ではないので、それこそ自分のクラスの子しか分からないじゃなくて、全園児を皆で見てるという感じなんですね。どの子も知っていて、この子が今頑張ってるから皆で声をかけ合えるような。少人数制だからできる。また園庭が広くてですね、伸び伸びと子どもたちも遊んでいるので。やっぱりそれは魅力かなとは思います。
自然も豊かで、何より車が通らない小さな子ものんびり歩けるお散歩コースがあるのもいいですね。隣接して児童クラブもあって、学童には0歳から6年生までいるんですよ。卒園した子たちの姿も見えたりして、「先生!」って来てくれる。コロナでしばらく出来なかったですけど、運動会や園の行事に学童さんがお手伝いしに来てくれたりとか。夏休みにお部屋に来て赤ちゃんのお世話を手伝ってくれたり、そういう繋がりもすごくいいなと思います。
― 家族の時間と仕事の両立
いま子どもが3人いて、下が4歳、上が小学校4年生と2年生です。上の子たちは学童で「ただいま」って、ここに帰って来て、私の仕事が終わってから一緒に家に帰っています。その流れがここで出来るっていうのはすごくありがたくて。これから迎えに行くとか、熱が出たからとか、私はそこまでこなせるかなって実際思うんですよ。そういうお母さんたちはいっぱいいるんですけど、業務自体はやっぱり忙しいところはあるので、教育者としてやっていけるのはこういう働き方をさせてもらえてるからだなと。産休育休と、復帰もさせてもらってありがたいです。
「今日何があった」って子どもたちも話してくれるんですが、学童の先生と情報交換しながら、自分では見えない場所の話も色々聞けたりしますね。この前嬉しかったのは、働く私を見て、娘が「ママ、かっこいい」って言ってくれて。そういう親が働く姿ってなかなか見せられないですよね。「ああ、もう今日落ち込んだぁ」って帰る時もあるんですが、それも見ていて(笑)。働くっていうのはどういうことかっていうのを近場で見て、それがいい経験になればなと思っています。
基本仕事中は自分の子どもたちと離れていますが、娘が真剣に跳び箱を練習してる姿とか見かけたりすることがあるんですよ。普段は見れない姿。本番だけではなくて、その一番大事なとこですよ。頑張る過程、過程が一番大事なので。本番は業務しながら見る形になるんですけど、一番大事なとこを見れたなと。同じ場所にいて母子離れて割り切るって、大人は出来ても子どもにとっては厳しかったりすると思うんです。そういう面でも、それを成り立たせてもらえたのがここだなと思います。
― 移住して感じた竹田の良さはありますか?
子どもたちとドライブに行くこと。ドライブコースがいっぱいあって、久住から阿蘇に抜ける道とか、道端に牛がいて(笑)。「草だけの山があるの?」って最初に見た時は衝撃でした。黄緑の草原がぶわーって拡がってて空が青くって、すごく綺麗な場所だなと。竹田はソフトクリームも人気なので「今度ここ行ってみる?」って行ってみたり。からあげも色々種類があって味も違うし、子どもたちも好きで、家族でからあげを買いに行ったりするのも佐賀では無かったかなと。
休みの日も習い事やピアノとかで竹田城下町に出て、図書館で時間を過ごしたり、買い物も済ませて帰るっていう。温泉も「今日はあそこ行ってみよう」とか選べるし、温泉でおばあちゃんが子どもたちに声かけてくれたり、何回か行くと「今日も来たね」って。そういう温かい、すごい広いわけではないけれど、その中で温かく過ごしていけるっていうのが竹田の魅力かなと思います。
竹田でみつける、新しい生き方
ずっと朗らかな笑顔でお話ししてくださった、内田さん。子育て世代の職員も多く、皆さんいきいきと共に助け合い、スキルアップもできる職場環境です。子どもたちの成長を支援しつつ、職員の人生も支援する、なおいりこども園。
― 最後に、社会人インターンシップ参加者へメッセージをお願いします。
何でもチャレンジで飛び込んで来てくださいっていうことでしょうか(笑)。この仕事に就いて、自分の子育てをしていくなかで、もちろん専門的な知識も増えたこともあるし、移住して知り合いがほぼ居ないなか、この園に来たことで、いろんな保護者たち、子どもさん、いろんな人に出会えました。この前主人に言われたのが、「俺より地域の人、知っちょんな」って。正直竹田に来た当時は家から出れなくて不安だったんですけど、外に出て世界が拡がったことで自分自身の生活がかなり変わりました。私も飛び込んでみて、元々自分がめざしてた中学高校教師とは違うけれど、同じ子どもと関わる仕事でここまで資格も取って形にできた。今実際に子どもたちのクラスを持って、すごく楽しく過ごしているので、飛び込んでみるのが大事かなと思います。
社会福祉法人 愛の園福祉園 なおいりこども園
業種 | 教育・学習支援業/しごと型 |
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所在地 | 〒878-0042 竹田市直入町大字長湯8195-28 |
TEL | 0974-75-2380 |
FAX | 0974-75-2340 |
HP | https://www.ainosono-fukushikai.or.jp/naoiri.html |
募集職種 | 保育士・幼稚園教諭 |
雇用形態 | 正社員 |
給与など | 月給21万円~ |
仕事内容 | 幼保連携型認定こども園での教育・保育業務 ※未経験も可。資格取得の支援あり。 |