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「やさしさ日本一の社会福祉法人」をめざして
社会福祉事業/しごと型社会福祉法人博愛会 パルクラブ
2024年9月18日 公開
働くことの喜び、それを手助けする喜び
昭和25年に別府市で設立された社会福祉法人博愛会。昭和39年より対象を知的障がい者とし、「やさしさ日本一の社会福祉法人」をめざし、利用者に寄り添った支援を続けてきました。農産物の生産・加工・販売、飲食店やリゾートホテル運営など多種多様な事業を行ない、障がい者雇用を増やし続けています。 県内の8つの施設の内の1つ、パルクラブは平成2年に竹田市久住町にて開設され、就労継続支援A型事業、B型事業を行う多機能型事業所です。A型事業には食肉加工、給食調理場、レストラン、温泉館、いちご栽培があり、B型事業には小ネギの作業、外部就労として串刺し作業などがあります。個々の特性や能力を考慮して各部門に分かれ、利用者が毎日いきいきと仕事ができる環境があります。障がい者が当たり前に働き、当たり前に活躍する世界への第一歩を、職員一同が支援しています。併せて、笑顔がたえない職場こそが支援の基盤と考え、職員が働く環境整備にも取り組んでいます。地域に開かれ、 自己決定が行え、豊かさが感じられる「次世代型障がい者施設」の実現へ向けて、博愛会は時代に必要とされる福祉ニーズに応えていきます。
社会福祉法人博愛会 理事長 釘宮卓司
自分の生活スタイルに合う、仕事との出会い
竹田市久住町出身の向野恵里(むかいのえり)さん。福岡の専門学校を卒業後、地元竹田市に戻りさまざまな職歴を経て、パルクラブに入社しました。入社2年目を迎える向野さんに、この仕事の魅力を伺いました。
― 入社した経緯を教えてください。
高校卒業後に福岡の動物看護士の専門学校に行ったんです。やっぱり地元が大好きで、地元で働いて地元に貢献がしたくて21歳の時に竹田に帰ってきました。竹田には動物看護士の募集は無かったんですが、”地元に帰りたい”気持ちを優先しました。最初は市内の幼稚園で、資格が必要ない補助的な業務を1年契約で働きました。契約期満了後は、竹田にはホテルがいっぱいあるので、アルバイトで久住にあるホテルに就職しました。正社員になってから15年ほどレストランのホールスタッフで働きました。夜番だったので、宿泊のお客様の夕食が終わってからの帰宅でした。せっかく地元に居るのになかなか友人とも時間が合わず、ホテルは土日に仕事が入るため、昼間に働ける場所を探しているところに、パルクラブで働いてる友人から「ここで働かない?」と声をかけてもらったんです。地元で自分の希望する生活スタイルに合うところで、37歳の年齢でも正社員で入れるってことだったので、就職を決めました。
支援員になって気づいた、新たな価値観
― 現在の業務内容について教えてください。
パルクラブは就労型施設なので、利用者の支援をしながら一緒に支援員も働くんです。支援員は1人1部署を担当するんですけど、人が足りないため、私はレストランと温泉館を兼務しています。温泉館は基本的には受付業務とお風呂掃除、食事処もあり売店販売もしています。レストランの方は主に厨房で料理をしています。接客は基本的に施設利用者がやっていて、利用者が出来ないことを支援員がサポートします。
生活支援としては、支援員1人で利用者3~6人を担当しています。お金の管理や生活環境の確認、保護者の方と連絡を取りながら進めています。施設周辺にお店が無いので、大分市までお買い物に連れて行くこともあります。その他にお誕生日会やクリスマス会、「竹楽」で屋台を出したり、1年を通してイベントがあります。大きいイベントは旅行と忘年会です。グループホームは基本的に生活も仕事もこのパルクラブなので、利用者は旅行をすごく楽しみにしています。毎回いろんな場所に行きますが、昔はハワイに行ったって聞きました(笑)。
―この仕事の魅力を教えてください。
障がいを持つ方との関りが無かったので、支援員としてうまく接していけるのか心配がありました。しかし、実際に接してみて、みんな素直で純粋で、一生懸命仕事に打ち込む姿は、見習わないといけないと思うこともありました。自分は手を抜けるところは手間を省いたりすることもありますけど、利用者は常に一生懸命に前を見て仕事をしていて凄いなって思います。それは一緒に働かないと分からないことで、障がいを持つ方に対する見方が変わったし、それに気づけて良かったと思いました。
一人ひとりに優しい、働きやすい会社
― この会社の好きなところを教えてください。
一人ひとりが優しいところですね。利用者も職員もお互いがそう接しようとするからというのもあるんですけど、ほんと優しいんです。利用者を叱責する姿もみたことがないです。また、行事ごとに集まったときも盛り上げようとする仲の良い雰囲気があります。博愛会は規模も大きいし、大勢の人がいる会社に入ったのも初めてで不安を感じていたんですけど、働きやすい職場です。入社試験の面接も正直苦手で心配してたんですけど、雰囲気も良く、自分の前職に沿う質問をしてくれたんです。「それを活かしてどう働きたいですか?」みたいに分かりやすく。会社全体で優しいという印象でした。勤務条件もよく、通勤や住宅などの手当てがついてます。私のように資格が無くても働けるパルクラブのような部署もありますし、希望すれば資格取得に対して補助も受けられます。介護施設の方だと資格があることで仕事のスキルの幅が拡がります。
― プライベートと仕事の両立はいかがですか?
とっても両立できてます。有給休暇もしっかりしてますし、どうしても出勤しないといけない時はちゃんと振替休日をもらえます。基本的に業務は時間内だけで定時に帰れます、残業も無いです。夜型生活が規則正しい生活に慣れる少し時間かかりましたが、今は慣れてストレスなく働けます。仕事が忙しくてプライベートが無いということはないです。
―改めて感じた竹田ならではの良さはありますか?
私が育った久住の良さは大自然ですね。久住高原に行けばすごい景色が拡がっています。ホテルで働いていた時、お客様から絶景が褒められると「やっぱりそうですよね。いいですよね。」って、嬉しかった。ここではゆっくりした時間を過ごせます。買い物は多少不便かもしれませんが、本当にゆっくり住める。九州の真ん中なので1時間かければ買い物も観光スポットにも行けますし、意外と若い人も居ます。あとは人の良さですね。年齢関係なく仲が良いから、地元の居酒屋に行けば知り合いだらけ、温泉に行けば知り合いだらけです(笑)。久住でぜひ食べてほしいものは、ありきたりですけど、ガンジー牧場のソフトクリーム。あとは「鶏屋」さんとか。久住高原コテージの和食レストランも美味しいです。
人を見守ることが、自分の成長につながる
大自然の風景の中で、穏やかに笑顔で話してくださった向野さん。レストランや温泉館は観光客で賑わい、皆さんがきびきびとと働いてらっしゃる姿が印象的でした。広い敷地には農作物のビニールハウスもあり、施設内を歩いていると「こんにちは」と皆さんが元気な声で迎えてくださいます。パルクラブには施設利用者も職員も人生を豊かに生きる環境があります。
― 最後に、社会人インターンシップ参加者へメッセージをお願いします。
未経験で入った私から言えるのは、障がい者の人と関わることに対してハードルを持ってほしくないなってことですかね。利用者の支援という点では、この場所で生活をしながらどうしたら楽しく仕事をしていけるかというのを考えてあげないといけない。支援員として自分の仕事さえ上手くやればOKじゃないのが、ちょっと大変です。うまくいかないこともありますけど、利用者を見守りながら一緒に成長できる人がいいですね。パルクラブは、接客もできる、農業もできる。いろいろと挑戦をしてみたいって思う人に来てほしいですね。私も色んなことができるようになりたいって思っていました。新しい働き場所、都会の便利さがないというのは不安かもしれませんが、人は温かいですし、快く迎え入れてくれると思います。とっても働きやすい環境だと思います。
社会福祉法人博愛会 パルクラブ
業種 | 社会福祉事業/しごと型 |
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所在地 | 〒878-0202 大分県竹田市久住町大字有氏896-22 |
TEL | 0974-77-2941 |
FAX | 0974-75-2346 |
HP | https://hakuai-oita.com/ |
募集職種 | 支援員 |
雇用形態 | 正社員 |
給与など | 月給18万円~ |
仕事内容 | 施設利用者(障害者)の方の支援業務 |