INTERN SHIP
人と自然が一体となったおもてなし
ホテル業/しごと型株式会社レゾネイト
2024年8月23日 公開
人と自然との共鳴、人と人との共鳴
1993年に開業したレゾネイトクラブくじゅう。阿蘇・くじゅう国立公園内の大自然を満喫できるリゾートホテルです。ミネラル豊富な炭酸泉が味わえる良質な温泉と地産地消の心を大切に地元の旬の素材を生かした食事。夜は満天の星空と、お客様に安らぎの余暇を提供しています。乗馬体験や自然散策ウオーキングなどアクティビティも満載、令和5年にはグランピング施設「星の丘」も新たに開設しました。当ホテルを運営する株式会社レゾネイトは1985年設立し、西日本最大級のキャンプサイト数を誇る久住高原コテージ・オートビレッジも運営しています。自然を体感できる環境一体型の宿泊施設でありながら、都会と変わらないクオリティのサービスを提供する、国内外の多くのリピーターに愛されているホテルです。
株式会社レゾネイト代表取締役 原田 和信
上司への憧れから始まった20年
熊本県菊陽町出身の吉住隆文(よしずみ たかふみ)さん。現在43歳の吉住さんは大学卒業後、ホテル業界に就職し、20年前に株式会社レゾネイトへ入社しました。レゾネイトクラブくじゅうの料飲部のマネージャー担当の吉住さんに、この仕事の魅力を伺いました。
― 入社した経緯を教えてください。
熊本の工業系の大学に行ってたんですけど、飲食業チェーン店のアルバイトで接客しているうちに、接客業が自分に合ってるんじゃないかと思い、熊本県阿蘇にあるホテルに就職しました。黒服が似合うサービスマンで、格好いいなと憧れる上司がいたんです。自分が入社して半年も経たず、その上司が辞めることになったんです。どこに行くのか尋ねると「大分のレゾネイトクラブくじゅうだ」と。「チャンスがあればお前を呼ぶから、今はここで頑張れ」と言われました。1年位経って「レゾネイトに来ないか?」って電話がありました。すぐ履歴書を送って面接受け、そこから20年です。その上司がいなかったら、ここに来てないです。今はその上司はレゾネイトを辞め、ソムリエで頑張ってます。この業界は人の入れ替わりが激しく引き抜かれもするし、現場で経験を積んでスキルを上げる人もいます。
「あなたに会いにきたよ」、ひとりの存在が縁を繋ぐ
― 現在の業務内容について教えてください。
レストランで料飲部のマネージャーをしています。主に接客です。レゾネイトは勤務体系が二つに分かれていて、朝番と夜番があります。朝番は6時から出勤して朝食を担当し、ランチの予約がある時は15時が定時退社です。夜番は13時から出勤して22時が定時退社ですが、ランチにツアーバスが来る時は11時半に出勤することもあります。夕食でお客様が長くいらっしゃる時は定時を過ぎる時もあります。リゾートホテルですので、繁忙期(8月)と閑散期(1~2月)のお客様は、3倍ぐらい違うので、年間変形労働時間制をとっています。
― この仕事の魅力を教えてください。
「あなたに会いにきたよ」や「あなたがいるからここに来るの」、「あなたがフロアに立ってると安心するよ」というお客様の言葉です。ホテルの周辺は夜間外出する場所がありません。福岡であればホテルに泊まって野球観戦やコンサートに行ったりできますよね。レゾネイトでの楽しみ方は美味しい料理と一番の売りはスタッフと思います。先輩スタッフの中にはたくさんのリピータ―がついてる方がいるんですよ、すごいなあと思います。「おかえりなさい」、「いってらっしゃい」って関係性がいいですよね。
― この仕事に求められていることは何ですか?
人が好きっていうのもそうですし、お客さん喜ばせたいという気持ちですね。レストランなので1時間くらいしかお客様と接する時間がないんですけど。”何か気づいてあげられることはないか?”、”不自由なく楽しい食事の時間をどう提供できるか”と気を配っています。先輩からお客さまに興味を持ちなさいとアドバイスを受けました。乾杯でシャンパンの注文が入った時に、一言「今日は何かのお祝いですか?」とお声掛けすると、「実は今日はね」と拡がり、「あなたが話しかけてくれたから場が和みました」と食後に御礼を伝えに来てくださるお客様もいました。各テーブルにいろんなドラマがある、だから面白いですよね。忙しい時は十分お声掛けできないこともありますが、人間観察ができる人が良いかもしれないですね。
雄大な自然と、いい職場にめぐり合えて
― この会社の好きなところを教えてください。
人がいいところですね。仕事だから厳しいところもありますが、レストランの忙しい時の動きはスポーツのようだし、職場は体育会系なんですよ。でも終わると和やかな雰囲気に戻る。また、このホテルは出戻りの従業員がいます。退職して他で働いてみて、やっぱりレゾネイトが良かったって気づくんだと思います。一度離れてここの良さがわかるというくらい、人がいいですね。
― 家族の時間と仕事の両立
レゾネイトの就職を機に竹田に移住しました。半年社宅に住み、結婚後に市内のアパートを借りました。4人の子どもが大きくなってきて、いよいよアパートもきつくなり、5年前の夏、新築で家を建てました。竹田は子育てする環境がいいですね。田舎過ぎず、地域皆で見守ってくれる。仕事と家庭の両立は、奥さんの協力がなければできないです。土日に家に居ないし、仕事は平日が休みだから子ども達は学校に行ってる。「いいよね。自分の時間がいっぱいあって。」と妻から嫌味を言われます(笑)。他のサービス業も同じだと思うんですけど、土日働くことができるのは、家族の協力があってこそですね。ばん、茶道など、いろんな活動ができる保育園もあるので、環境は結構しっかりしています。
―改めて感じた竹田ならではの良さはありますか?
やっぱり山と川、自然。大分市内ほど車の渋滞がなく、通勤に時間はかからない。ホテルまで上がってくるとくじゅう連山が見えて、下りる時は祖母山が見える。最初に来た時もこの景色は凄いって思ったけど、何回見ても感動します。早朝、天気がいいときは雲海が出てるんですよ。早朝勤務は年に1、2回しか無いんですけど、雲海を見れた時は、得した気分になります。他の地域にいたら感じられなかったんじゃないかな。
休みの日は渓流釣りに行ってます。渓流釣りはコロナでホテルが休業になって始めました。近所の川で取った川虫を餌にヤマメを釣るんです。海釣りだと1回4千円位かかるところ、渓流釣りは1日釣っててもお金を使うことがない。食事も釣ったヤマメを塩焼きにして食べる。近場でこんなに楽しめて、もっと早く始めていればと後悔しています。最近入社してきた福岡出身の子が「渓流釣り教えてください」って言うんで、今度一緒に行こうかと考えています。
竹田の自然は社員とのコミュニケーションツールにもなるし、自然が好きなお客様がレゾネイトに来ます。竹田が好き、自然が好きっていう人が多いですね。
自然が好き、接客が好きな方なら大歓迎
取材当日、黒服姿の吉住さんが最高の笑顔で迎えてくださいました。姿勢が良くて立ち振る舞いが美しく、従業員の方々を見ているだけで特別な場所に来ている高揚感が生まれます。ホテルは多数の従業員が働く大きな施設として捉えがちですが、一対一のお客様とのコミュニケーションがここまで重要で、一人の存在の力が大きい仕事であることが、お話の中から伺えました。無人化のサービスも普及するなか、人と人との触れ合いを大切に。レゾネイトは時代のニーズに応えながら、人による接遇にこだわっています。
― 最後に、社会人インターンシップ参加者へメッセージをお願いします。
未経験者でも大丈夫です。経験がなくても接客が好きなら是非参加してください。ホテルなのでレストランに限らずフロント、料理人の募集もあります。竹田に住んでみたくてレゾネイトに就職している人もいます。こんな雄大な景色の職場ってなかなか無いですし、都会で生まれ育った方だったら、逆に経験できないような生活です。レゾネイトという素晴らしいホテルがあって、従業員も皆いい人ばかりですし、一緒に働いてみませんか?
株式会社レゾネイト
業種 | ホテル業/しごと型 |
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所在地 | 〒 878-0202 大分県竹田市久住町大字有氏1773番地25 |
TEL | 0974-76-1223 |
FAX | 0974-76-1460 |
HP | https://www.resonate.co.jp/ |
募集職種 | ホテルスタッフ(フロント、料飲部、調理部) |
雇用形態 | 正社員 |
給与など | 月給18万円~ |
仕事内容 | フロント:フロント業務、予約業務 料飲部:レストランでの接客サービス業務) 料理部:洋食調理担当 |